サピックスのマンスリーテスト対策の間違った考え方
サピックスのマンスリーテスト
サピックスのマンスリーテストはご存知の通り月に1回行われるクラス分けテストです。月内に演習した授業内容が範囲となるため、日々の授業内容が定着しているのかどうかを確認する事ができます。サピックスの場合はどのクラスに在籍しているかということが大きな意味を持ちますので保護者の方も生徒も非常に力が入り、マンスリーテストの結果にはみなさん一喜一憂されます。サピックス対策専門家庭教師である当会へのお問い合わせの中でもっとも多いのもマンスリーテスト対策になります。ただし、マンスリーテスト対策はあくまで応急処置。応急処置だけを続けていると、点数が上がらくなってくるばかりか、いつからか下がりだす事も。
マンスリーテスト対策について
私達東大医進会の家庭教師には以下の相談が寄せられます。
デイリーチェックで点数が取れているのであれば、範囲が狭ければしっかりと理解する力を持っている証拠です。にも拘らず、マンスリーテストで範囲が少し広がっただけで点数に結びつかないという事は、知識を頭に残す復習のリズムと正しい復習方法を知らないというとてももったいない状況です。言い換えれば、お子様が本来持っている理解力を使いこなせていないと言えます。
日々の復習が作業のようになっていませんか?
一生懸命勉強していても解いているだけ、読んでいるだけになってしまっていませんか?
勉強はただ解いているだけ、読んでいるだけでは知識として頭に残りません。考え方を理解しないと無意味です。解答への考え方や筋道を正しく理解せずに、解法や語句などを覚えても記号や画像を覚えているのと一緒です。記号や画像の場合、10個20個であれば1か月くらいは暗記していられますが、50個100個と次から次へ意味の分からない画像を覚えていくと、最初に覚えていた画像はどんどん頭から消えていきます。勉強も全く一緒です。考え方を理解してこそ、しっかり頭に残りますし、関連する単元もスムーズに吸収していくことが出来るのです。
マンスリーテストの対策自体は範囲も決まっていますし、その範囲の中でお子様が苦手としている部分を重点的に指導する事で点数を上げる事は出来ます。しかし、中学受験合格という観点からするともう一つ上の指導が必要です。それはマンスリーテストの対策と同時に考え方も理解させることです。
マンスリーで点が取れないサピックス生の場合、マンスリーの範囲の中で「以前習った関連分野に穴がある」ケースがほとんどです。ですから、今回のマンスリーの範囲を勉強させるだけでは、今回の点数は上がっても、実は頭には知識としてほとんど定着しません。単純なマンスリー対策が応急処置とするならば、マンスリー対策と並行して以前習った苦手部分をあぶり出し、しっかり考え方まで理解させる指導こそが合格への根本的治療と言えます。
サピックスも5年生6年生と学年が進むにつれて授業の進度が速くなり、抜け落ちている部分があるとそこに関連する知識は吸収されにくくなってきます。目の粗いザルからは知識がこぼれやすいといえば分かり易いかもしれません。放置してしまうとマンスリーばかりかデイリーチェックも徐々に点数に結びつかなくなり、頑張っても効果が出ない→自信を失う→やる気がなくなるという悪循環に陥ります。早急に弱点の補強をしましょう。
マンスリーテストでクラスを上げたいというご依頼は多いです。繰り返しになりますが、マンスリーテストの場合は比較的狭い範囲内でのテストですから、対策を立てることは難しくありません。しかし、それぞれのお子様にとって足りていない知識、理解が十分ではない部分は異なります。また、知識の定着にはそれぞれのお子様に適した復習量や復習のリズムがあります。
サピックス生を専門に指導している当会の家庭教師はマンスリーテストではどこを勉強すれば、そしてどのように記述すれば点数に結びつくのかがわかっています。あとはそれぞれのお子様に合わせた方法で的確に効率よく必要としている知識を定着させ、最短距離で点数に結びつけていきます。
今回の医進会サピックスブログはここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました。