サピックスでは、テストの解説をほぼやっていません。
つまり、「マンスリーテスト」も「組分けテスト」も「サピックスオープン」もやりっぱなしです。塾側は解説だけ渡し、解き直しは本人にほぼ丸投げというのが基本です。
そうすると、多くの家庭で『個人成績表は見るが解き直しはしない』ということが常態化してしまいます。
これは実は大問題です。(特に「サピックスオープン」「確認テスト」はクラスの変動に影響しないので答案も成績表もチラ見で終わりというケースが少なくありません)
そういうとき、指導する生徒になぜ解き直しをしないのかと尋ねると、ほぼ「宿題に追われてそれどころではない」と返ってきます。
しかしそれは当然と言えば当然かもしれません。
サピックスの宿題の質と量がトップクラスであることは有名です。
それでも、もし「宿題」と「テストの解き直し」の重要性を天秤にかけるとすれば、明らかに「解き直し」に軍配が上がります。
どうしてもサピックスの宿題を優先したいという場合は、やるべき解き直しをの箇所をしっかり特定し、後日に回すことはあります。
しかし絶対に放っておくことはしません。解き直しこそ『最も効果の高い学習法』だからです。
当然、正解したところも全部を解き直すというわけではありません。『間違えてしまったが、絶対に自分のものとすべき問題』『たまたま正解できた問題』『正解できたが不安がある問題』を解き直すのです。
以前指導したことのある生徒が「私は3回間違えないと身に付かない」と言ったことがありますが、それはとても印象的で、今でも心に響いています。
人は間違えをしっかり、きめ細かく認識したときにこそ成長できるはずです。
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