合格への道標

6年生夏期マンスリーテストの捉え方

サピックスのマンスリーテストは、月ごとの学習内容の習熟度を測るものです。
また、結果によってクラスの移動もあるので、多くの場合学習のモチベーションの源にもなりますし、その結果には毎回ドキドキさせられるものでもあります。

ところが、6年生の8月以降のマンスリーテストは大きくその意味を変えます。
なぜなら、範囲はもう既に「全部」だからです。入試と同じ範囲です。
一応は夏休みの習熟度を測るという意味合いも持ってはいますが、果たしてこの広大な範囲に対して夏休みの学習効果がどれだけ正確に表れるでしょうか?
また、もうこの時期になると、授業内容もテスト内容もトップクラス(御三家レベル)に寄せたものが以前に増して幅を利かせてきます。
もともと志望校も学力もそのレベルにある子にとっては、この6年生夏期マンスリーテストは習熟度の判断材料にはなるでしょう。
しかし、それ以外の子にとって、もうマンスリーテストは「偏差値で習熟度を測る」という役目は終わっていると思って良いでしょう。
もう千差万別な志望校の傾向に合わせた『学習』と『判断』に大幅シフトする時期に来ているのです。

では具体的にこの夏期マンスリーテストに対してどう向き合うべきか?
特別に対策する必要は無く(そもそも全範囲ですし)、「サピックスオープン」と同じようなものと思ってください。
いつもと同じように基礎の徹底は怠らないようにしつつも、応用レベル以上は偏差値の結果は気にせず志望校の傾向に合わせた取捨選択の学習を中心にするべきです。
学校ごとの傾向の違いは想像以上に大きく、偏差値表では全く測れないものです。

なので、とりあえず過去問を早めに体験することをお勧めします。
そうすれば〈今足りないもの〉〈やりこむべき訓練〉と同時に〈必要のない難し過ぎる学習〉がいかに多いかも発見できると思います。

なお、マンスリーテストを含む全てのテストや過去問の扱い方については、同じ医進会合格ブログの【解き直しに勝る学習法は無し】【早めの過去問対策をする場合の注意点】を参考にしてください。

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