合格への道標

偏差値では全く分からない中学入試(5)比較編[鷗友と大妻の例]

鷗友と大妻、偏差値だけを比べると鷗友の方が難しい!と判断されがちですが、事はそう単純ではありません。
すでに上げた2校の算数の入試問題が端的に示すように、いわゆる基本問題の面倒さにおいては大妻の方が上という面があります。

では全般的に大妻の方が問題は難しいのかと言えば、それも正確性に欠けます。

鷗友は初めの大問2問に基本的で軽めの問題を設定する代わりに、それ以降から少しずつ重めの問題を出してきます。
(しかしながら、それらはある程度パターン化されているので、対策をそこに集中することができるというところもまた鷗友ならではです)

対して大妻の特徴は『偏りが無い』ところでもあります。各分野からまんべんなく出題されます。
そして問題数は多めで、それぞれがそれなりの手順を必要とします。
デイリーサポートで言えばEレベルの難問は無いかわりに、B,C中心にDレベルまでの10問が並んでいます。

例えれば、なだらかな坂道を10km登らされる大妻に対し、平坦な5kmの途中に想定内の障害物がいくつか設定されている鷗友です。
どちらが難しいかは『子供の適性による』とも言えますが、

『基礎力の安定度が反映しやすい大妻』に対し『一点突破の攻略の余地がある鷗友』と言えるでしょう。

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