合格への道標

中学受験の算数は時間との勝負。ならば・・

急いで解かなきゃ!

はNGです。ミス連発するだけですから。
ミスについては↓も参照して下さい。

百戦危うからず(ミスとの戦い)

今回は、ミスの中でも最後まで(大人になってからも)付き合うことになる
『計算ミス』
について。以下の言葉に集約されます。

〈スピードは勝手に上がるが、乱雑さは何年たってもなかなか直らない〉

計算のスピードを、急いで作業することで上げようとすると大怪我します。
どんなにスピードの出る車でアクセルを吹かしても、道も事情も分からない街で行き当たりばったりの運転すれば道に迷うか事故を起こすのが関の山です。

計算のスピードを飛躍的に上げるのは「計算の工夫」「慣れ」及び「年齢の成長」です。
決して「急いで鉛筆を走らせる」ことではありません。
あらゆる計算の工夫を自然と使えるようになれば、無駄な作業は大幅に削られ、計算のスピードは一段階も二段階も上になります。
別に焦って筆算に没頭することもありません。

工夫以前の単純な計算スピードも、放っておいても必ず上がっていきます。
これは体の成長やトレーニングによって筋力UPして力が自然と増すのと同じです。

ここで一番注意しなければならないことは「乱雑さ」です。
経験上、これが一番厄介な性質で、改善するのが一番難しく、ミスの原因として最後まで影を落とします。
(これは自分自身の経験からも身につまされるものです)
そして、このやっかいな性質は「字の汚さ」に端的に現れます。

ここで注意したいのは、「きれいな字を書くべき」ということではないということです。
別に下手な字でも構いません。ただ、

「自分では確実に判読できる字で、自分では確実に判読できるスペースは空けておく」

これだけは強く意識して計算の作業を行って欲しいのです。
これを守るだけで、単純な計算ミスは大きく減ります。

しかしながら、これは癖の範疇とも言えるのでなかなかすぐには直りません。
だからこそ、早い時期(できれば字を書き始める初期)に強く意識して欲しいと思います。

繰り返しになりますが、スピードなんていかようにも上げる方法がありますし、放っておいてもそれなりに上がるものです。
でも、単純ミスの大きな原因である「乱雑さ」は、下手をすると一生ものです。

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