サピックスのマンスリーテストでは、デイリーチェックやデイリーサポートの数値変えだけではなく、+α の要素を加えたり、違う切り口からの設問スタイルも取ってきます。
よって、デイリーチェックやデイリーサポートを何度も復習して「完璧だ!」と思っていても、それが〈理解〉ではなく
『こういうものが出てきたらとにかくこの計算』
というような〈解法丸暗記〉だったとしたら、それは全く無意味です。
+αの要素が加わろうと違う切り口からの設問だろうと、解法の本質さえ理解できていれば
「こんな問題やったことない…」
「デリチェやサポートでやったことないから無理!」
ということは起こりません。
三日月に見えようと下弦の月に見えようと、はたまた新月で見えないとしても、そこにあるのは同じ月です。
本質は、様々な角度からの観察により見えてきます。
そのためには、通常使用しているテキストとは違う問題集からの類題は強力な助けになります。
塾ごとに使用しているテキストだけだと、どうしても似たような切り口、似たような言い回し、登場する要素も似たようなパターンになりがちです。
その結果、マンスリーや組み分けテスト、はたまた四谷大塚の合不合判定テストなどにおいて、設問の口調が変わったり会話形式になったり、或いは長文化しただけで、自分が習得したばかりのものとは全く違う内容だと思い込んでしまう子も少なくありません。
サピ生に、予習シリーズやその他の問題集での類題演習を薦める理由はここにあります。